株式会社新穂石材

墓石ができるまで

墓石ができるまで

大自然の中で眠っていた原石は、巨大な岩盤から切り出された後、多くの職人の手によって、さまざまな工程を経、新たなる墓石として再び息を吹き返します。
1カラットのダイヤモンドを得るために、何トンもの岩石を掘り出すように、墓石も採掘の段階から山キズや色ムラなどの難点の多い石を除外し製品にできるものだけを厳選されます。
この製品化できる石の割合を「石の歩留まり」といい、この割合と採掘場の不加条件等が加味されて石材の価格が設定されます。一般的に石材として使用できるのは、10%程度と言われています。中には、5%程度という希少な石種もあります。

石材の採掘と切り離し現場風景

採石場(丁場)ではまず、重機で土を取り除き、地中数十メートルを掘り下げていきます。良質な原石を採掘するためにダイヤモンドワイヤーソーや1200度の高火力で岩盤を焼き切るジェットバーナーを使って岩盤から石を切り離します。

切り離された巨大な原石は、
一つずつ職人が石目を読んで乱尺材に分割します。
石には割れやすい方向の「石目」があります。
(石目は石が採れる地域の地質構造によって異なります)石目に沿ってドリルで穴を開けセリヤ(クサビのようなもの)を打ち込んで分割していきます。ハンマーでセリヤを徐々に打ち込んでいき途中で石の音が変わると数十トンもの巨石さえもパックリと2つに割れます。
まさに職人技です。次に加工場へと運搬されます。

切削作業

加工工場に搬入された原石は各用途に応じて切削機で切り分けられます。写真はコンピュター制御の大口径ブレードで寸法どおり一面一面、水平直角をまもり正確に切削していくところです。この段階でも丹念にキズを見極めての作業となります。
また、彫刻を施す場合は、グラインダーを使って手作業で加工していきます。

研磨作業

磨きの段階でも、製品の良し悪しが判断されます。
国内研磨なら8〜9種類ある研磨用樹脂板(砥石)を石種によって使い方を変え、鏡面加工するにしても色の深みや艶に重厚さを出す技術を追求します。

香箱やスリン、花立てなどR面の複雑な部分は手磨きで丁寧に仕上げていきます。研磨作業後は、測定機を使って光沢度をチェックします。石の表面を滑らかにピカピカにすることで石自体の耐久性も増します。

字彫り作業

最後の仕上げ工程に「〇〇家」や戒名、家紋などを彫りこむ字彫りがあります。
現在はコンピュター制御カッティングマシンが登場し、効率化が進んでいます。
まず、石材の加工面に保護用ゴムシートを貼り付け彫り込み部分の輪郭を切り抜き石材表面の露出した部分のみにサンドブラスト機で高圧空気と砂を吹き付けます。
石を少しずつ削り、最後に保護用ゴムシートをはがして出来上がります。

※写真:保護用ゴムシートの貼り付け、切り抜き作業

サンドブラスト機作動中。
字彫りを施す製品を箱の中に入れコンピューター制御で砂を吹き付けて彫刻します。

採掘から切削、研磨、字彫りまでで数か月がかかります。さらに厳しい検品を重ねた石材は、各パーツごとに梱包され出荷されます。

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