【1】永代使用料<購入時に支払うのみ>
お墓を建てる時に「お墓を買う」と言いますが、正確には「永代使用権を買う」で、土地を所有する権利を
買う訳ではありません。ただし、永代使用権の内容や制度はそれぞれの契約によって異なりますから、
契約内容を十分確認して買って下さい。墓地の永代使用料は安い順に公営・民営・寺院と言われています。
とはいっても限られた予算で墓地をほしいという人がいた場合、公営がいいとは限りません。
というのは公営での墓地面積は最低4m²と大きな区画しかない場合があるからです。
一方、民営の場合は1m²以下でも販売されてるケースもあるようです。
狭さを我慢すれば予算内で購入できるかもしれません。
いろいろ見学に行き、考えて選んで下さい。
【2】墓石費用<数十万円から数千万円まで>
墓石の本体と外柵と工事費の3つが必要な建墓の費用とされます。 墓石の値段は石の大きさと種類で
数十万円から1000万円以上といわれますが、単純に価格が品質を反映しているというものでもないようです。
その理由のひとつとして、石の種類により取れる量に差があり、その多い少ないによって価値が決まってくると
いうことがあげられます。墓石に一番必要なことは耐久性です。良い墓石の定義は3点あり、「硬度が高く」、
「水を吸いにくく」、「石そのものに傷やムラがなくキメが細かい」ことです。現在、よく使われる墓石は磨くと
光沢の出る花嵩岩で、価格は石の色合いや組成物質の違いによってかなりの幅があります。
【3】管理費<毎年、支払うもの>
墓地にある施設の維持・管理(参道整備、水道設備、駐車場、緑地、墓地清掃)などに要する費用で毎年、
支払うことになっています。
東京の公営墓地では1m²あたり620円〜、民間 霊園で5000円〜1万5000円程度、寺院墓地ではお布施や
冥加金の名目で6000円〜2万4000円程度(寺院施設の使用料も含)とされています。
都市型霊園の方が郊外の霊園より多少高額の場合が多いようです。
管理費は滞納すると使用権を取り消される要因にもなるので(特に民間霊園)忘れないで支払うようにしましょう。